初代広重近江八景/瀬田夕照
翻刻 | 近江八景 瀬田夕照 露時雨 守やま(守山)とおく すききつつ ゆふひ(夕日)のわたる せた(瀬田)の長はし(長橋) |
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解説 | 歌川(安藤)広重(1797〜1858)がその生涯を通じて描いた「近江八景」は24種に及びますが、これは1857年(安政4年)、広重最晩年の作品。竪大判錦絵で、江戸の版元、魚屋栄吉(ととやえいきち 生没年不詳)発行のいわゆる「魚栄版」です。雲形で仕切られた画面上部に書かれた和歌は、室町時代中期に公家・近衛政家(このえまさいえ)が詠んだものとされていました。 なお、「近江八景」成立の由来については諸説あり、上述の近衛政家もその候補の一人でしたが、現在では、安土桃山時代に、近衛信尹(このえ のぶただ 1565~1614 政家の曽々孫)が定めたという説がもっとも有力です。慶應大学の堀川貴司教授によれば、「園城寺円満院に(信尹が――引用者註)自画自賛の『近江八景図』八幅があり、歌は流布しているものと同じです。伴蒿蹊の随筆『閑田耕筆』(寛政十一年<一七九九>成立)には、信尹自筆歌巻の、制定の経緯が書かれた跋文を引用しており、後代の記述ではありますが比較的信用できる(後略)」(『瀟湘八景』)とあり、その具体的論拠が明示されています。 (参考文献) 『近江八景 湖国風景画の成立と展開』 滋賀県立近代美術館編・刊 1988年 『瀟湘八景 詩歌と絵画に見る日本化の様相』 堀川貴司著 臨川書店 2002年 |
資料種別 | 浮世絵 |
地域 | 大津・志賀地域 > 大津市 |
タイトル | 初代広重近江八景/瀬田夕照 ショダイ ヒロシゲ オウミ ハッケイ セタ ノ セキショウ |
著者 | 安藤広重[画] アンドウ,ヒロシゲ |
出版年(西暦) | 1857 |
出版年(年代) | 安政4年(1857) |
出版社 | [出版社不明]/[出版地不明] |
関連地名 | 瀬田 セタ |
件名 | 絵画;近江八景;瀬田唐橋 カイガ;オウミ ハッケイ;セタ カラハシ |
その他の注記 | 魚栄版 |
ページ数 | 1枚 |
大きさ | 38×26cm |
コンテンツID | 0500027 |
書誌番号 | 0985231 |
IIIF マニフェスト | https://da.shiga-pref-library.jp/0500027/manifest |