滋賀県管下近江国六郡物産図説/甲賀郡/信楽焼茶壺

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解説 ここに描かれている茶壺は、『滋賀県管下 近江国六郡物産図説』のうち「長野村陶器製造図面取調書上帳」や「土山茶」の「製茶一式器械之図」に掲載されているものです。
 ♪ズイズイズッコロバシ ゴマ味噌ズイ♪と童謡にも歌われたお茶壷道中とは「江戸幕府が毎年4,5月ころ採茶使を山城宇治の上林家に派遣し、年間の飲用茶をもとめた行事」(『滋賀県百科事典』)のことで、毎年、春の新茶が将軍家の人々の喉を潤しました。寛永9年(1632年)には制度化されて東海道または中山道を使って江戸まで運ばれましたが、その運搬用に用いられたのが、産地の宇治に近い信楽の壺でした。
 もっとも、このお茶壺道中は、当初こそ茶壺3個で始められましたが、元禄年間には400人を超える大行列となり、「大名行列にさえ、道を譲らせ、沿道の民衆を『下にい、下にい』と土下座させた」(『東海道五十三次お茶壺道中顛末記』)とされ、道中に住む人々の生活に甚大な影響を与えた、といわれています。

(参考文献)
『滋賀県百科事典』(滋賀県百科事典刊行会編 大和書房 1984年) p.129
『東海道五十三次お茶壺道中顛末記』(東海道五十三次お茶壺道中委員会編 平安建都1200年記念協会 1995年)

p.1 土山茶「製茶一式器械之図」に見る茶壷。壺には山水画が描かれています。
p.2 「耳附腰白茶壺」と名づけられています。持ち運びに便利なように耳がついています。
p.3 「石爆茶壺」、これには耳はついていません。
p.4 「真黒茶壺」。文字通り、真っ黒です。
p.5 「味噌壺」。古来から伝わる日本の伝統食品のひとつ、味噌を保存するための壺です。

資料種別 和書
地域 甲賀地域 > 甲賀市
タイトル 滋賀県管下近江国六郡物産図説/甲賀郡/信楽焼茶壺
シガケン カンカ オウミ ノ クニ ロクグン ブッサン ズセツ/コウガグン/シガラキヤキ チャツボ
出版年(西暦) 1873
出版年(年代) 明治6年(1873)
出版社 [滋賀県]/[大津]
形態 和装本 帙入
件名 信楽焼
シガラキヤキ 
ページ数 1冊 
大きさ 27cm 
コンテンツID 0500650 
書誌番号 1525605 
IIIF マニフェスト https://da.shiga-pref-library.jp/0500650/manifest