岩金山大神宮寺竹生嶋絵図

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解説 竹生島には行基が開き弁財天を祀る宝厳寺と、浅井姫命を祭神とする都久夫須麻神社とがあります。
 天平3年(731)に僧行基が島に渡って四天王像を安置したのが竹生島の始まりと伝えられています。平安時代には延暦寺の僧も修行を行い、宇多法皇などの庇護を受けてきましたが、戦国時代の永禄元年(1558)の大火により焼失しました。その後、長浜城主となった羽柴秀吉は竹生島の再興にあたります。天正4年(1576)には、秀吉とその家族、家臣たちが都久夫須麻神社再興の寄付をしていますが、その中に山内一豊の名前も連なっています。慶長7年(1602)に豊臣秀頼が桃山城の建物を移転して、現在の堂宇が完成しました。
 この画を描いた速水春暁斎は、江戸末期の京都の浮世絵師で、明和4年(1767)に生まれ、文政6年(1823)に亡くなりました。一枚摺りのほかに、絵本なども遺されています。二代目の春暁斎は、初代の子で、その作画期は文政(1818~1828)から慶応(1865~1867)ごろまでとされています。
この図では、竹生島の主要な建造物や参詣する人々の姿が描かれています。画中には武士の姿も見え、江戸末期の竹生島参詣の様子を伺い知ることができます。

(参考文献)
『滋賀県百科事典』 滋賀県百科事典刊行会編 大和書房 1984年
『近江長濱町志 第1巻』 中川泉三編 中澤成晃[ほか]校訂 臨川書店 1988年
『諸国図会年中行事大成』 速水春暁斎著 臨川書店 2003年
資料種別 浮世絵
地域 琵琶湖 > 琵琶湖
タイトル 岩金山大神宮寺竹生嶋絵図
ガンキンザン ダイジングウジ チクブシマ エズ
著者 速水春暁斎画
ハヤミ,シュンギョウサイ
出版年(年代) 江戸
件名 竹生島
チクブシマ 
その他の注記 原本の資料番号:144474228 
ページ数 1枚 
大きさ 36×49cm 
コンテンツID 0501306 
書誌番号 4797520 
IIIF マニフェスト https://da.shiga-pref-library.jp/0501306/manifest