近江國浅井郡竹生嶋傳来 天グツメ/フタマタタケ/(白蛇皮)

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翻訳 近江国浅井郡竹生嶋伝来天狗爪 天クツメ 此二股竹生ズル後、竹生嶋ト名附、其後焼残リ真像竹也 フタマタタケ 琵琶湖中、一夜ノ内ニ生ジ、都久夫須麻女神社白蛇巻出、弁才天女真像皮なり (白蛇皮)
解説 竹生島の伝説の寺宝を護符にしたもの。
 天狗の爪については、「行基菩薩が開基した当時、竹生島には多くの天狗が住みついており、菩薩の行を助けていた。なかでも頭領の行尋坊は片時もそばを離れず(中略)その証しとして指の生爪をはぎ、差し出したと伝えられている。」との言い伝えがあります。(『竹生島』 竹生島奉賛会編刊 2017年)。
 二股の竹は、島の名前の由来とされるものです。「島を訪れた修験道の祖・役小角は、岩窟において苦行、ついには弁才天の霊験を得た。その時、持っていた竹杖を地に立て、「もしこの地、仏法興隆の地なればこの竹成長すべし」と祈願したところ、竹杖はたちまち二股に割れ、枝葉を生じた。これに感激した行者は、他に類のないいみじき弁才天の霊場として、岩窟のほとりにその不思議な竹杖を挿し残し、島を去ったという」(同書)。「開創貳千貳百季 記念帖」にその写真があります。
 白蛇は弁財天のお使いです。竹生島が一夜のうちに湖中から生じたときに、都久夫須麻神社の白蛇が島を巻きました。これが弁才天に化身したあとの白蛇の脱皮した皮です、と解釈するのでしょうか。
資料種別 浮世絵
地域 琵琶湖 > 琵琶湖
タイトル 近江國浅井郡竹生嶋傳来 天グツメ/フタマタタケ/(白蛇皮)
オウミノクニ アザイグン チクブシマ デンライ テングツメ フタマタタケ シロヘビカワ
出版年(年代) 江戸
形態 1枚/22×64cm
関連地名 竹生島
チクブシマ 
件名 竹生島;宝厳寺
チクブシマ;ホウゴンジ 
コンテンツID 0501323 
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