近江八景和歌

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翻訳 石山秋月 いしやまや にほ(鳰)のうみてる 月かけ(影)ハ あかし(明石)もすま(須磨)も 外ならぬかな
勢田夕照 霧しくれ もるやま(守山)とおく 過来きつつ 夕日のわたる 勢田の長はし(長橋)
比良暮雪 雪はるる ひら(比良)のたかね(高嶺)の 夕くれは 花のさかりに すくるころかな
唐崎夜雨 夜の雨に 音をゆつりて 夕風を よそに名たつる から(唐)崎のまつ(松)
堅田落雁 峰あまた こへて越路に まつちかき 堅田になひき おつるかり(雁)かね
矢橋帰帆 真帆かけて 矢橋に かへる舟ハいま うち出(打出)のはま(浜)を あとの追風
解説 近江八景とは、石山秋月、瀬田夕照、粟津晴嵐、矢橋帰帆、三井晩鐘、唐崎夜雨、堅田落雁、比良暮雪の八景をいいます。 
 『近江八景和歌』は近江八景を詠んだ和歌の色紙です。「石山秋月」では、紫式部が石山寺で琵琶湖に映える月影を見ながら源氏物語の明石と須磨の巻を想い描いている情景が表現されています。これらの和歌は、歌川広重の版画『近江八景』にも用いられています。

(参考文献)
『滋賀県百科事典』 滋賀県百科事典刊行会編 大和書房 1984年
資料種別 浮世絵
地域 大津・志賀地域 > 大津市
タイトル 近江八景和歌
オウミ ハッケイ ワカ
出版年(年代) [出版年不明]
出版社 [出版社不明]
件名 近江八景
オウミ ハッケイ 
その他の注記 折本 
ページ数 8丁 
大きさ 30㎝ 
コンテンツID 0501338 
書誌番号 0501037 
IIIF マニフェスト https://da.shiga-pref-library.jp/0501338/manifest