湖国聚英/伊吹山/[抜粋]
解説 | 紫式部は、長徳3年(997年)、父(藤原為時)の越前国在任中ではありましたが、家族より先に帰京します。越前国府(武生市)から、一路都を目指して北陸道を進み、帰山の木芽峠を超え、塩津で便船に乗って湖上の人となり、雪の積もった伊吹山を見てこの歌を詠みました。 「水うみにて、いぶきの山のゆき、いとしろく見ゆるを 名にたかき 越の白山 ゆきなれて いぶきのたけを なにとこそみね 【通釈】「琵琶湖において、伊吹山の雪がたいそう白く見えるのを、越前の国に行き、名高い越の白山に積もる雪は見慣れたので、白く雪化粧している伊吹山を見ても何とも思わないけれど…(往路であれば、この景色に感激したでしょうね。)」」(『紫式部集全釈』) 伊吹山は滋賀県の最高峰(標高約1,377m)。岐阜県との境界をなしています。日本武尊の伝説をもち、奈良時代には役行者によって開山された山岳仏教の聖地で、平安時代には七高山の一つに数えられました。南の尾根には伊吹山寺があり、伊吹百坊といわれました。 (参考文献) 『滋賀県百科事典』 滋賀県百科事典刊行会編 大和書房 1984年 『紫式部集全釈』 笹川博司著 風間書房 2014年 pp.259-260 『紫式部伝』 角田文衞著 法蔵館 2007年 p.1 伊吹山全景写真 p.2 伊吹山の解説 |
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資料種別 | 古写真・絵葉書 |
地域 | 坂田地域 > 米原市 |
タイトル | 湖国聚英/伊吹山/[抜粋] ココク シュウエイ イブキサン |
著者 | 滋賀県編刊 シガケン |
出版年(西暦) | 1936 |
出版年(年代) | 昭和11年(1936) |
出版社 | 滋賀県/[大津] |
件名 | 伊吹山 イブキヤマ |
ページ数 | 1冊 |
大きさ | 19×28cm |
コンテンツID | 0501344 |
書誌番号 | 2298399 |
IIIF マニフェスト | https://da.shiga-pref-library.jp/0501344/manifest |