近江百人一首

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解説 平成5年(1993年)
近藤芳美選
村岡顕美画
三品千鶴・田中順三解説
滋賀県写真連盟写真提供

 京都・奈良に次いで歌枕の数が多い滋賀県は、古来から、多くの歌人に愛された地であり、『古事記』『日本書紀』に収められた古代の「記紀歌謡」から鎌倉時代初期に藤原定家によって編まれた『新古今和歌集』までの歌集のなかに限っても約2,200首もの詩歌が詠われています。
 これらのなかから、「多くの優れた歌の舞台となっている滋賀の地を、身近にあり過ぎて省みられることの少ない日本語の美しさと併せ、日本の古くからある文化を通してもう一度見直していこうという思い」を込めて、平成と元号の変わった1989年に近江百人一首は編まれました。
 戦後歌壇の牽引者であり、当時、現代歌人協会理事長であった近藤芳美氏により選ばれた100首は、画家・村岡顕美氏の描く「ユニークで斬新な、それでいて温かくどこか懐かしい雰囲気のある世界」と融合し、「「新しいもの」と「古いもの」との対話が「新しい淡海文化の創造」につながる」こととなりました。
 それらが1冊の本としてまとめられた1993年に、当時の知事であった稲葉稔氏は、刊行を記念し、次のように述べています。
「藤原定家が初めて百人一首を選んでから、今日までに数百種類もの百人一首が世に出ているといわれています。小倉山荘に深い関係があるから「小倉百人一首」、それならば近江にゆかりのある歌を集めて「近江百人一首」を作ってはどうかと以前から考えておりました。……(略)この本をきっかけに、個性的な地域文化と自律的な気風を育ててきた近江・滋賀の素晴らしさをいま一度認識していただくことができれば何よりです」。

(引用・参考文献)
『近江百人一首』 三品千鶴・田中順二著 滋賀県文化振興事業団編 滋賀県教育委員会 1993年 p.1


資料種別 和書
地域 滋賀県 > 滋賀県
タイトル 近江百人一首
オウミ ヒャクニン イッシュ
著者 滋賀県文化振興事業団編・画像提供
シガケン ブンカ シンコウ ジギョウダン
出版年(西暦) 1993
出版年(年代) 平成5年(1993年)
出版社 滋賀県教育委員会/大津
形態 22cm 227p
件名 文学
ブンガク 
コンテンツID 0501399 
書誌番号 0800613 
IIIF マニフェスト https://da.shiga-pref-library.jp/0501399/manifest