風俗画報128号/明治29年洪水被害録
解説 | 明治29年(1896)11月20日に雑誌『風俗画報』の臨時増刊号が発売されました。「大洪水被害録 下巻」というタイトルでその中に滋賀の水害の様子も描かれています。(上巻は明治29年10/10号、中巻は明治29年11/1号に掲載) 明治20年代は、近代出版流通システムが生まれたことにより雑誌の創刊が相次ぎ、雑誌の時代となりました。 『風俗画報』も明治22年(1889)2月10日に創刊され、大正5年(1916)に終刊するまで27年間にわたって通巻478号を数えました。『風俗画報』は、江戸時代風俗の考証、東京新風俗の記録、地方風俗の紹介が主な内容ですが、その時々で戦争、災害、博覧会などの速報にも力を入れました。 p8の「京都伏見滋賀大津洪水実況記」では、宮島春齋が歌川・岡本両名とともに汽車で現地に赴く様子を書いています。 挿絵は有名な画家たちが担当しています。128号の表紙絵、挿絵には「松谷」との雅号が見えます。明治から大正時代にかけて活躍した浮世絵師、報道画家の山本松谷(別号 昇雲)です。 (参考文献) 『風俗画報 第118-第128号 明治二九年 大洪水被害録〔ほか〕』東陽堂 1896年 『風俗画報・山下重民文集』 山下重民著 青蛙房 1990年 『報道画家山本松谷の生涯』 山本駿次朗 青蛙房 1991年 『古雑誌探究』 小田光雄 論創社 2009年 p1 風俗画報128号表紙 p2 目次 p3 神戸市福原町遊廓水害に遭うの図 p4 京都府下の水害 p5 京都府下の水害 p6 各地水害真景 p7 京都府下の水害 p8 大津近傍洪水被害惨状の図 p9 大津・伏見洪水実況記 p10 滋賀県下の水害 p11 滋賀県下水害地の真景 p12 大津・伏見洪水実況記 p13 洪水被害地実見記 p14 水害概況・大阪府下の水害 p15 兵庫県下の水害 p16 近江彦根附近浸水地の各図 p17 兵庫県下の水害 p18 神戸停車場より西北方相生橋を望の景 p18 奈良県下の水害 p20 和歌山県下・岐阜県下飛騨の水害 p21 三重県下の水害 p22 山梨県下・神奈川県下の水害 p23 千葉県下の水害 p24 茨城県下・群馬県下の水害 p25 栃木県下の水害 p26 岩手県下の水害 p27 岩手県下の水害 p28 宮城県・福島県下・青森県下の水害 p29 新潟県下の水害 p30 新潟県下の水害 p31 栃木県・新潟県・富山県各地水害地の景 p32 富山県下の水害 p33 富山県下の水害 p34 石川県下の水害 p35 福井県下の水害 p36 長岡商店・丸屋商店 |
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資料種別 | 和書 |
地域 | 滋賀県 > 滋賀県 |
タイトル | 風俗画報128号/明治29年洪水被害録 フウゾク ガホウ 128ゴウ メイジ ニジュウクネン コウズイ ヒガイロク |
著者 | 東陽堂[編] トウヨウドウ |
出版年(西暦) | 1896 |
出版年(年代) | 明治29年(1896) |
出版社 | 東陽堂 |
件名 | 風水害 フウスイガイ |
その他の注記 | 『風俗画報 第118-第128号』(合本製本)の内 |
ページ数 | 1冊 |
大きさ | 25cm |
コンテンツID | 0501667 |
書誌番号 | 0252278 |
IIIF マニフェスト | https://da.shiga-pref-library.jp/0501667/manifest |