浮世又平名画奇特

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解説 作者の歌川国芳(1797~1861)は、幕末期を代表する浮世絵師の一人です。人気絵師となるきっかけとなった武者絵をはじめ、風景画、動植物画、戯画等様々な分野を手がけました。また、風刺を織り込んだ浮世絵を数多く世に送り出したことでも知られています。
 この『浮世又平名画奇特』も風刺を含んだ作品のひとつです。又平が描いた念仏鬼や藤娘など、大津絵定番の登場人物たちが、紙から抜け出して三次元に浮かぶ姿が描かれていますが、彼らは当時の人気役者に似せた姿となっています。また、又平の上に浮かぶ鷹匠の左袖に「かん」という文字が読み取れますが、これが疳公方と呼ばれた13代将軍家定を指しているとの風評が立ったと言われています。そのほかにも、座頭が老中阿部伊勢守正弘を指しているなど様々な噂が広がり、大評判となりましたが、それ故取り調べの対象となり、結局版木没収となりました。

(参考文献)
『浮世絵版画の十九世紀』 菅原真弓著 ブリュッケ 2009年
『大津絵の世界』 大津市歴史博物館編 大津市歴史博物館 2006年
『歌川国芳』 日本アート・センター編 新潮社 1998年
『国芳』 岩切友里子著 岩波書店 2014年
『江戸の風刺画』 南和男著 吉川弘文館 1997年
資料種別 浮世絵
地域 大津・志賀地域 > 大津市
タイトル 浮世又平名画奇特
ウキヨ マタベエ メイガ ノ キトク
著者 歌川国芳画
ウタガワ,クニヨシ
出版年(年代) [江戸]
出版社 [出版者不明]/[出版地不明]
件名 大津絵;絵画
オオツエ;カイガ 
その他の注記 原本の資料番号:128541570 
ページ数 2枚 
大きさ 36×25㎝ 
コンテンツID 1000006 
書誌番号 2358738 
IIIF マニフェスト https://da.shiga-pref-library.jp/1000006/manifest