末広五十三次/大津
解説 | 五雲亭(歌川)貞秀は、文化4年(1807年)下総国布佐に生まれました。 歌川氏を名乗り、玉蘭、玉蘭斎、一玉斎、玉蘭主人、橋本貞秀などの号を用いました。三代歌川豊国の国貞時代からの高弟です。 貞秀の独自性を打ち出した分野として特筆すべきは、鳥瞰構図による風景画(通覧)と横浜絵(横浜浮世絵)です。 通覧とは、鳥のように高い視点から眼下の風景を見下ろして一つの画面にまとめた作品を指し、横浜絵とは開港地横浜の景とそこに居留する外国人の様子、彼らがもたらした風俗などを題材とした浮世絵版画のことです。 『浮世絵事典』によると、文久3年(1863年)に将軍家茂が上洛した時に出版された「東海道」絵は、この上洛の有様が風景画中に描かれていて、これらを「御上洛東海道」といわれています。この「末広五十三駅図会(末広五十三次」)もその一つで慶応元年閏五月の出版で、「当世画工集筆」とあるように当時の多くの絵師が分担して描いています。 (参考文献) 『横浜浮世絵と空とぶ絵師五雲亭貞秀』 五雲亭貞秀[ほか画] 神奈川県立歴史博物館 1997年 p.7 『浮世絵師列伝』 小林忠監修 平凡社 2006年 p.148 『浮世絵レファレンス事典 』 日外アソシエーツ株式会社編・発行 2010年 p.105 『浮世絵事典 中巻』 吉田暎二著 画文堂 1990年 p.105 |
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資料種別 | 浮世絵 |
地域 | 大津・志賀地域 > 大津市 |
タイトル | 末広五十三次/大津 スエヒロ ゴジュウサンツギ オオツ |
著者 | 五雲亭貞秀画 ゴウンテイ,サダヒデ |
出版年(西暦) | 1865 |
出版年(年代) | 慶応元年(1865) |
出版社 | 伊勢兼/[江戸] |
関連地名 | 大津 オオツ |
件名 | 宿場;絵画;交通 シュクバ;カイガ;コウツウ |
ページ数 | 1枚 |
大きさ | 36×24cm |
コンテンツID | 1000104 |
書誌番号 | 1911916 |
IIIF マニフェスト | https://da.shiga-pref-library.jp/1000104/manifest |