冬の牧野

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解説 冬のマキノスキー場を描写した版画です。
 マキノスキー場は、当時の県立今津中学校教諭広井親之助が、西庄村長花伊左衛門と協力して有識者の視察を依頼し、その折り紙付きで大正13年(1924年)のころ命名されたといわれています。
 その後、昭和5年(1930年)に太湖汽船(現・琵琶湖汽船)のスキー船が就航、翌年の1月には江若鉄道が今津まで延伸して交通の便が向上したこともあり、スキー場は、県内外のレジャー客で賑わいました。
 
 原画を描いた河合健二(1908-1996)は京都市生まれ。京都市立美術工芸学校卒業後、京都市立絵画専門学校に入学し、昭和2年(1927年)卒業。西村五雲に師事、画塾・晨鳥社(しんちょうしゃ)に学び、1936年(昭和11年)文展で初入選。昭和13年(1938年)の五雲没後は山口華楊に師事し、戦後は日展等で受賞を重ね、昭和58年(1983年)京都府文化功労賞受賞、昭和60年(1985年)には京都市文化功労者に選ばれました。「平明で詩情豊かな風景画に秀作を生んだ」(『近代日本美術事典』)日本画家としていまも多くの人に記憶されています。

(引用・参考文献)
『マキノ町誌』 マキノ町誌編さん委員会編集 マキノ町 1987年
『近代日本美術事典』 講談社編・刊 1989年
『美術家人名事典 古今・日本の物故画家3500人』 日外アソシエーツ編・刊 2009年


資料種別 浮世絵
地域 高島地域 > 高島市
タイトル 冬の牧野
フユ ノ マキノ
著者 [河合健二画・画像提供]
カワイ,ケンジ
出版年(西暦) 1950
出版年(年代) [昭和25年(1950)]
出版社 [芸艸堂]
形態 台紙の大きさ:25×31cm
件名 スキー;高島市
スキー;タカシマシ 
ページ数 1枚 
大きさ 20×27cm 
コンテンツID 0501262 
書誌番号 2014372 
IIIF マニフェスト https://da.shiga-pref-library.jp/0501262/manifest