五十三次名所図絵/石部

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解説 かつて「京発ち石部泊り」という語が、世間の口の端にのぼったように、石部は、江戸時代初頭に東海道五十三次の宿駅に指定されて以降、京都を起点として旅立った人々の、1日の最後に足を休める場所として、著しい発展を遂げました。その隆盛ぶりは、町のなかに2つの本陣を構え、幕末を迎える頃には44軒もの旅籠が居並ぶほどで、この浮世絵では、そうした旅客で賑わう旅籠屋の様子が描かれています。
 大津歴史博物館から刊行された『街道・宿場・旅』では、この作品について、次のような解説が付されています。
「夏の夜の旅籠屋の様子がしっとりと描かれています。配膳をしている宿の仲居さん、按摩(あんま)にかかり旅の疲れを癒している客などの静かな夜の旅籠の雰囲気がよく伝わってきます。」

(引用・参考文献)
『滋賀県百科事典』 滋賀県百科事典刊行会編 大和書房 1984年 p.32
『街道・宿場・旅』 大津市歴史博物館編 大津市歴史博物館 1991年 p.40
資料種別 浮世絵
地域 甲賀地域 > 湖南市
タイトル 五十三次名所図絵/石部
ゴジュウサンツギ メイショ ズエ イシベ
著者 [歌川]広重画
ウタガワ,ヒロシゲ
出版年(年代) [江戸]
出版社 児玉又七/[出版地不明]
関連地名 石部
イシベ 
件名 東海道;絵画
トウカイドウ;カイガ 
ページ数 1枚 
大きさ 37×26cm 
コンテンツID 1000111 
書誌番号 1161584 
IIIF マニフェスト https://da.shiga-pref-library.jp/1000111/manifest